TITLE:【Exhibition】「とびたつときー池田満寿夫とデモクラートの作家」展
「とびたつときー池田満寿夫とデモクラートの作家」展が9月9日長野県立美術館ではじまります。
私は、9月10日に3回目の講演会をします。
巡回するたびに、デモクラートの作家たちのことをより一層深く知るようになりました。
日本の版画の歴史をもう一度調べてみたくなりました。
そして今回は、大好きな作家、池田満寿夫さんのことを語りたいと思っています。
山本容子
「とびたつときー池田満寿夫とデモクラートの作家」展が9月9日長野県立美術館ではじまります。
私は、9月10日に3回目の講演会をします。
巡回するたびに、デモクラートの作家たちのことをより一層深く知るようになりました。
日本の版画の歴史をもう一度調べてみたくなりました。
そして今回は、大好きな作家、池田満寿夫さんのことを語りたいと思っています。
山本容子
森の緑色が刻々と変化する季節。6月7日から9月4日までの3ヶ月間、ロバのプラテーロは森の中の家に滞在していました。たくさんの方々との出会いを終えて、次なる土地に旅に出掛けます。
6月18日の絵に囲まれた中でのコンサート。海が近くに感じられたドライブ。そして京丹後から海へと通りぬけた台風にハラハラしました。
皆さまからいただいた感想は、遠方を訪ねて鑑賞した展覧会がとても新鮮だったとの言葉でした。
「出会いに行く」旅程が、旅そのものだったのでしょう。
この展覧会をしてほしいとおっしゃった和久傳の桑村綾さんからいただいた励ましに感謝です。お世話になった皆様にありがとうございました。
山本容子
「Naokis Wake」について
柳瀬尚紀さんの訳された「Finnegans Wake」1939フィネガンズ・ウェイク(著:ジェイムズ・ジョイス)という書名は、「フィネガンの通夜=目覚め」と訳せる。(酒好きのフィネガンが、酔っぱらって梯子から転落し昇天する。通夜に棺の中のフィネガンはウィスキーをあやまってかけられて、飲ませろと起き上がる)というアイルランドの俗謡より。
2000 週刊朝日百科 世界の文学66から引用
Naokis Wakeも7/30が柳瀬「尚紀の通夜=目覚め」の日です。彼の著書を読むと彼の言葉に出会えます。
山本容子
また海風として鳴り、樹々を揺らし、子守唄を奏でる。その音に乗って詩の朗読が叙情的に語りかけてきます。ラストは一粒の涙となってこぼれ落ちました。
外の白熱に対する内の陰影、「プラテーロとわたし」を制作している時に感じていた気持ちそのままが音楽になっていました。「詩と音楽と絵」の三位一体。
皆様ご来場下さりありがとうございました。
■展覧会情報
特別展 山本容子銅版画展 詩画集 プラテーロとわたし
日時:2023年6月7日(水)~9月4日(月)
時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:火曜日(祝祭日の場合は翌日休館)
入館料:一般1,000円 中高生600円 小学生400円
会場:森の中の家 安野光雅館
場所:京都府京丹後市久美浜町谷764 和久傳ノ森 (TEL/FAX 0772-84-9901)
25cm×18cm×厚さがなんと4cmでバタークッキーの箱のよう。百貨店+百科辞典のボリュームを感じます。
全560ページの本は、1956年、24歳で自費出版した写真詩集の写真からはじまります。タイトルが「絵本」でした。
現在までの絵本は200冊だということです。
ページをめくると見返しから内容がはじまる百貨典になっていて、以降ただ今制作中の絵本までが絵巻物をひもとくようなデザインでページを共有したり、次のページに続いたり、ともかくズンズン進行します。眼はふと懐かしさと一緒に立ち止まって、ニヤリとしたらまた次へ次へと進んでしまう、の繰返し。読んでながめているうちに絵本の制作過程が見えるしくみになっています。
絵本って「なんだかうれしい」(295ページ)
山本容子
谷川俊太郎『絵本★百貨典』
特別展 山本容子銅版画展
詩画集 プラテーロとわたし
日時:2023年6月7日(水)~9月4日(月)
時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:火曜日(祝祭日の場合は翌日休館)
入館料:一般1,000円 中高生600円 小学生400円
会場:森の中の家 安野光雅館
場所:京都府京丹後市久美浜町谷764 和久傳ノ森 (TEL/FAX 0772-84-9901)
新緑の季節を迎えました。
ロバのプラテーロは、大阪から京丹後に向け旅を続けています。
和久傳の森は約10年前に植樹された森です。
その中の森の家で展覧会をさせていただきます。
今回は期間が長く、3ヶ月間の展示。空気もレストランも旨い。
少し列車の旅は長いですが、その時間も含めて味わって下さい。
夏は海がキラキラ輝いています。どうぞお出掛け下さい。お待ちしています。
山本容子とロバのプラテーロより
森の中の家安野光雅館コンサート
日時:6月18日(日)
開場:12:30 開演:13:30~14:30
会場:森の中の家安野光雅館
メゾソプラノ・朗読の波多野睦美さん、ギターの大萩康司さんを迎え、
ヒメネスの詩の世界にふれるコンサート。
山本容子さんの作品と共にお愉しみください。
定員:70名(5月17日から受付開始します)
申し込み先:予約制 WEB https://mori.wakuden.kyoto/museum-annomitsumasa
鉄道利用京都丹後鉄道久美浜駅、蜂山駅から丹海バス久美浜線「谷工業団地前」下車、徒歩5分。
和久傳の森におこしください。タクシー京丹後鉄道久美浜駅から15分
京丹後鉄道蜂山駅から25分
JR豊岡駅から35分
お車の方京都縦貫道京丹後大宮 I C 下車 2 5 分
駐車場美術館前バス5台、普通車100台駐車料金無料
「池田満寿夫とデモクラートの作家」展の巡回展が、宇都宮美術館にて開催中です。
私が生まれた1952年位から、日本に銅版画や石版画の技法を使った作品が多数誕生してきました。それまでは版画といえば木版画が主流でした。
私の恩師だった吉原英雄さんは、石版画の技法を印刷屋さんから学び、その技術を磨いて作品を作りました。
友人だった池田満寿夫さんは、銅版画で即興的な線を使った作品を発表しました。そして二人共国際展で活躍するスターになったのでした。この二人の作家とその後出会ったことが、私の原動力になっています。
1950-1966年頃までの、当時世界を席巻した日本の版画と出会って下さい。詩を読むように、見て、画面を歌うように味わいましょう。
山本容子
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【とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家】
会場:宇都宮美術館
会期:2023年04月30日(日)~2023年06月18日(日)
時間:9時30分〜17時(入場は16時30分まで)
休館日:月曜日(5/1, 5/8, 5/15, 5/22, 5/29, 6/5, 6/12)
観覧料:一般 1000(800)円、大学生 800(640)円、小学生・中学生600円(480円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料。宮っ子の誓いカードまたは学生証を要提示
※毎月第3日曜日(5月21日、6月18日)は「家庭の日」です。高校生以下の方を含む家族で来館の場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料となります
■講演会「版画をはじめたころの思い出」 山本容子(銅版画家)
日時 : 5月28日(日)14時から3時30分(開場は13時30分)
宇都宮美術館 講義室にて。展覧会チケットをお求めください。先着150名。
http://u-moa.jp/exhibition/exhibition2.html
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池田満寿夫《タエコの朝食》1963年 ドライポイント、ルーレット、エッチング 広島市現代美術館蔵
【第17回 山本容子銅版画展】山画廊
日時:2023年3月30日(木) ~ 4月16日(日)
時間:10:00-18:00 <月・火休み>最終日16:00まで
山画廊35周年記念として、山本容子の春らしい展覧会を開催します。
山猫画句帖を中心とし「アリス」「アポリネール動物詩集」「歳時記」「アーティスト図鑑」「ホーム」「あのひとが来て」など約40点を展示致します。
ぜひお越しくださいませ。
■山画廊
〒510-0075 三重県四日市市安島1-6-13ポポロビル2階・3階
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【山本容子展】ギャルリ プチボワ
日時:2023年4月3日[月]-4月22日[土]
時間:11:00ー18:30 日曜休廊
懐かしい20代の作品が、展示されます。長きにわたりコレクションしてくださったS氏に感謝の気持ちでいっぱいです。
応援してくださった力に励まされて、今も制作に励んでいます。是非、お立ち寄りください。
山本容子
■ギャルリ プチボワ
〒550-0015 大阪市西区南堀江2丁目13-30サンイーストビル2F
「SWITCH」VOL.41 NO.3 MAR.2023
SWITCH PUBLISHING 発売中!
30年振りに「SWITCH」のインタビューを受けた。
100 回目のインタビュアは小説家の戌井昭人さん。初対面だった。
30年前、学生だった頃に、「SWITCH」で私の特集記事を読んでこう感じたという。
「このまま、とっちらかった状態でも、停滞しなければいいのではないか」
聞いて素直に嬉しかった。30年前に出会っていたのだったから。
撮影:浅田政志
「SWITCH」は37歳の頃の私のバイブル。「ミッキー・ローク」「サム・シェパード」「スティング」の特集を読むことが出来た。力強く、軽やかに境界線を越えてゆく人達を紹介してくれた。
アーティスト同士で会話するようにページをめくっていた。
バックナンバーは今でも宝物です。
「SWITCH」1994 March Vol.12 No.1
1994年の「山本容子特集」は写真家の操上和美さんに改めて感謝したい。彼のひきしまった白黒写真のおかげで上質なポートレートが残っているのだから。メレット・オッペンハイムに憧れて撮っていただいた。
それからチーフエディターの新井敏記に、忘れずにいてくれてありがとう。
あいかわらず年代物のツイードのジャケットがお似合いの声でした。
「池田満寿夫とデモクラートの作家」展がはじまります。
私が生まれた1952年位から、日本に銅版画や石版画の技法を使った作品が多数誕生してきました。それまでは版画といえば木版画が主流でした。
私の恩師だった吉原英雄さんは、石版画の技法を印刷屋さんから学び、その技術を磨いて作品を作りました。
友人だった池田満寿夫さんは、銅版画で即興的な線を使った作品を発表しました。そして二人共国際展で活躍するスターになったのでした。この二人の作家とその後出会ったことが、私の原動力になっています。
1950-1966年頃までの、当時世界を席巻した日本の版画と出会って下さい。詩を読むように、見て、画面を歌うように味わいましょう。
山本容子
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【とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家】
会場:和歌山県立近代美術館2階展示室
会期:2023年02月04日(土)~2023年04月09日(日)
時間:9時30分〜17時(入場は16時30分まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 800(640)円、大学生 500(400)円
※ ( )内は20名以上の団体料金
・高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
・第1日曜日(2月5日、3月5日、4月2日)は無料
・第4土曜日(2月25日、3月25日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
講演会「わたしの版画事始め」 山本容子(銅版画家)
日時 : 2月4日(土) 14時から、2階ホールにて。聴講無料、先着60名。
https://www.momaw.jp/exhibit/2022_ikedamasuo/
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池田満寿夫《タエコの朝食》1963年 ドライポイント、ルーレット、エッチング 広島市現代美術館蔵